「ゴミ投資家のための 株式トレード入門」
海外投資を楽しむ会・編著 発行メディアワークス 
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実は人生で最初に購入した株の本です。
買ったのは僕がブラック企業に転職した時期だから2003年くらいです。奥付をみると2000年10月発行の結構古い本です。インパクトのある書名ですけど、本屋で実際に手にとって図が多くて読みやすい感じを受けたので、深い考えもなくノリで購入しました。

当時知識ゼロの状態から読んで、何となく株のことがわかったような気になって、本の中でマーケットスピードが紹介されていたこともあって、旧DLJディレクトSFG証券に口座を開きました。ところが実際にマーケットスピードを起動しても何から手をつけていいのか、全然わかりませんでした。
「株を買うんだけど、何千社もあるんだな、でもどうやって選べば良いんだろう?」
買った本は短期トレード向けの本だから、銘柄の選び方なんて何も書いてありません。いきなり行き詰まってしまい、株の口座は放置することになりました。そのかわり当時激しく宣伝されていたFXの口座を3つも作ってしまいました。FXは株にくらべたら導入の敷居が低いので、始めることだけはできました。すぐに大負けして足を洗ったことは先日書きましたが。

「お前の自分語りなんてどうでもいいんだよ、早く本を紹介しろ」
すきあらば語ってしまう……僕は寂しい人間です……もう少しだけ…

で、また株に戻ってくるわけですが、おもしろいことにamazonの購入履歴をみると株に関してどういう道をたどったかがわかりました。FXを止めたあと、2004年から株本を何十冊と大量に買ってます。「バフェットからの手紙」を皮切りにシーゲル博士の本、会計の基礎、財務諸表の読み方、企業価値評価法のお高い本等々、スクリーニングの為四季報CD-ROMも買ってます。それらの本はバリュー株、成長株など銘柄を探す為でした。ブラック企業で毎日残業でくたくたなのに、EBITDAがどうとか、DCF法とか懸命に学習しました。しかし2008年2月の「ビジョナリー・カンパニー」を最後に株の為の本の購入はピタッと止まってます。多分このあたりで心が折れたんでしょう。その後は口座にログインすることすら苦痛でした。2013年アベノミクスで日本株が復活した時も、ネガティブを引きずった僕には再起する気力はありませんでした。2008年以来長い空白があって、次に買った株の本は2015年チャート読解本「株価チャートの実践心理学」です。この時は無職になっていて、再度株をやろうと覚悟が決まったのです。それからは節約の為図書館で片っ端からパンのテクニカル本借りて、個別銘柄分析から離れて売買手法の勉強をして、今に至ります。

長々と問わず語りをしてしまいました。おまたせしましたここから本題です。冒頭で紹介した僕が一番最初に買った本「ゴミ投資家のための 株式トレード入門」これを現在の知識で改めて読み返してみると、本当に驚きました。短期売買に必要な知識が過不足なく書かれています。完璧ともいっていいくらいです。「過不足なく」がポイントです。大事なことは全部かかれてるし、余計なことが何も書いてない。大量の泥砂を濾して残った砂金のようなエッセンスが書かれています。抜群に文章が上手で読みやすいし、飽きさせないように色々な話題が織り込まれているので確実に最後まで読み切れます。トレード(長期投資ではなく短期売買投機)を始める初心者にとっての最良の入門書であり、あやまって道を外れない為の安全なガイドラインといえます。

残念ながらこの本は絶版で定価1900円がamazonのマケプレで8000円以上します。ゴミ投資家シリーズでこの本だけ異常に高い。さすがわかってらっしゃる。

「そんな高い値段で誰が買うかバカ、ここまで読んで損したわ」

ところが!海外投資を楽しむ会のWEBページを覗くと、「復刻!ゴミ投資家シリーズ」のバナーを発見。PDF化されて500円で売っているではないですか。たった500円でトレードの最良の入門書、最強のガイドラインが手に入ります。是非!