ニートならわかってくれると思いますが、マウスクリックとキータイプ以外の手先の充実感を得たくて包丁を砥ごうと思い立ちました。普段は切れ味が悪くなった刃先をシャープナーに通すだけでしたが、本格的に砥石を使って研ぎます。ネットで情報収集したところ家庭レベルなら1000番の中砥石ですべて賄えるとのこと。中砥石といっても値段はピンキリでなるべく安く済まそうと思いましたが、以前に中国製の耐水ペーパーを買ったとき番数が完全にデタラメだった痛い記憶あるので、今回は日本製の1500円くらいのを買いました。動画で予習して砥石に水を差しながら角度を決めてひたすら包丁を往復させましたが、出るはずの返り(バリ)が一向にでてきません。返りが出ない=砥げてないということなので、原因もわからず思い悩みました。もしかして救いようがないほど不器用なのだろうか。失望しながら数多ある研ぎ動画を見ていたら刃先が形成されるまでの段階を表した簡単な図に出会い、ひらめきました。我が家の包丁の刃先はそもそも丸まり過ぎているのではないだろうか、いくら研いでもバリがでる刃先の薄さに到達できず、そもそも中砥石がお呼びでないほどのなまくら包丁に違いない。そこで荒砥石を追加購入し研いでみたらめでたく返りがでました。さらに返りを取り去ってから後工程の中砥石にかけてもちゃんと返りが出るようになりました。こうして久しぶりに軽い充足を得ることができました。
2022-10-03-52-004534